参画した案件にある程度長くいるとそろそろ単価のアップをして欲しくなりますよね。
そういった場合、皆さんはどんな風に上位SIerさんに依頼しているでしょうか。
単価アップはなかなか言い出しづらい事ですし悩む事が多いと思います。
今回はどんな提案をすれば受け入れて頂きやすいかを考えてみました。
そもそも単価アップとは
「nヶ月経ったから単価アップしてもらおう」と考えてしまうことがあると思いますが、これはちょっと待った方がいいかもしれません。
まず、単価というのは参画時に設定されますよね。
その時点の単価というのは『募集要項のスキルを満たしてくれた場合の単価』となります。
そこから単価をアップすると言う事は募集要項のスキル以上の事が出来るようになって初めてそうすることが出来るという理屈になります。
ですから、期間が長くなったからアップ、と言われてもお客様にしてみれば、その理屈はなかなか納得するのが難しいという事は理解していただけるかと思います。
ですから、まずは現場の技術者の方の作業内容をしっかり把握する必要がありますね。
その上でレベルアップした部分をしっかり説明出来るようにしたいです。
タイミングは?
上記の通り参画から何ヶ月経ったから、というタイミングで打診をするのは賢明ではありません。
そうしたらいつが良いのでしょうか。
一つは当初の作業範囲より広い範囲の作業やポジションを任せられるようになった場合、という状況が必要です。
詳細設計以降しか経験が無かったところを基本設計も出来るようになった、1メンバーだったのがサブリーダーを任せられるようになった、などですとアピールがしやすいかと思います。
そのためにも現場リーダーはメンバーがレベルアップできるよう作業内容に気を配る必要がありますね。
もう一点考慮した方が良いのはお客様の予算の都合です。
企業というのは一般的に期の切り替わりに予算を確保します。
SIerも同様で、この人に1年間作業を依頼する場合の原価は期首に設定されることがほとんどです。
ですからお客様の期の切り替わりを把握し、その予算立ての前(2ヶ月くらい)を目処に単価アップを打診するのが良いでしょう。
アップ幅は?
これはなかなか難しいところですね。
一般的には3万円くらいが目処になるでしょうか。
1メンバーからサブリーダー、リーダーのポジションになった場合などは5万円くらいの提案をしても良いかもしれません。
ポイントとなるのはアップの根拠(何が出来るようになったか)に見合った提案になっているかどうか、です。
無茶な相談にならないように気を付けましょう。
終わりに
単価アップというのは上位SIerさんのさらに上位(上位SIer、エンドユーザーさま)がある場合そちらへの調整が必要になる場合もあります。
その担当さんがそのお客様に説明出来るだけの材料を提供する事を意識しましょう。
もちろん上位SIerさまの利益から捻出してくれる場合もありますけど、あまりそれは期待しない方がいいでしょうね。。。
以上、参考になりますと幸いです。
単価アップに繋がることを祈ります!
コメント
[…] 以前のエントリーでどんな時期にどんな点をアピールし単価アップを依頼すべきかのお話しをさせて頂きました。しかし実際お客様にどのような段取りで話をしたら良いかってなかなか悩ましいですよね。今回は実際の段取りに沿ってどのように話を切り出し進めれば良いのかを考えてみましょう。 […]