SESアドバイザーの内容ちょっと公開しますの第2弾。
今回は技術者さんのキャリアパスを考えようという内容です。
SESの会社では特に技術者さんの希望や将来より案件と要員のマッチングに精を出してしまうことが多く感じられます。
私がマネジメントしていた頃、現場に来てもらった人にキャリアについて聞いたことがあったのですが、「やりたいことは違うけど営業が取ってきた仕事なんで…」と言っていたのを思い出します。
そうならないよう技術者としっかり会話し理解する事が必要ですね。
技術者ファーストという意味
SES企業をはじめたばかりの人が良く口にする「技術者ファースト」という類の言葉。
これが本当に意味することは何でしょうか。
私は技術者がやりたいことをやらせるだけがそうではないと思っています。
技術者のためを考えるのであれば、将来その技術者がなりたい姿を把握してその姿になるためのアサインを考えるのが大切です。
もし技術者の希望と違っている場合でも、それが将来のために必要であると説明してあげるスキルが必要です。
小さい会社であればそれをトップが説明できるか、説明できる人を組織長に据えることが肝要です。
技術者のキャリアパスとは
では、技術者がなりたい姿とは一体どういうものがあるのでしょうか。
そしてそのためにはどういった経験を積む必要(=キャリアパス)があるのでしょうか。
それがこの話の肝になるのでここで説明してしまうとアドバイス聞く必要なくなっちゃうので具体的な部分はちょっとぼやかしますが、大切なのはシステム開発から運用・保守までそれぞれの役割があってそのそれぞれに必要なスキルが違うと言う事です。
要件定義一つとっても業務要件を決めている裏で様々な上流工程が処理されています。
逆に言えばそういった内容を把握している人であれば必要なキャリアパスは理解されていると思いますのでそういった観点からアサインを考えてあげれば、その技術者に対して良いアサインだったかが見えてくると思います。
キャリアパスを考えない企業の末路
だがしかし、目の前の案件マッチングで十分収益が上がっているし、業績も上向いているし…と思う経営者・営業さんもいらっしゃるのも事実です。
さて、それはいつまでも続くのでしょうか。
恐らく皆さんお察しの通り長くは続きません。
今まで色々な会社を見て来ましたが、そういう会社は徐々に社員の転職が相次いだりして先細っていくでしょう。
見やすい現象としては一度参画してくれたパートナーさんに継続案件を断られた場合(もしくは他で決まっちゃったと言ってくる場合)は要注意です。
そのパートナーさんは貴社に魅力を感じないと判断されたのでしょう。
先のエントリーで業績管理のお話しをしましたが、それを見るとどれだけの人が継続してくれたのか、どれだけの人が離脱してしまったのかが把握出来ますので、まずは現実を素直に受け入れるところから始めましょう。
おわりに
さて、今回もアドバイザーの内容をちょこっと紹介させて頂きました。
一部怖い内容もあったかと思いますが私が現実に見て来た事ですからあながち非現実的ではないと思っています。
全てのSES企業が本当の技術者ファーストを実現してくれることを切に願います。
アドバイザー始めました
https://www.sessales.net/?p=446
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